2007-08-15

終戦の日

大学医学部:医師の戦争犯罪教えず 講義設置は2割
http://megalodon.jp/?url=http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070815k0000m040166000c.html%3fin%3drssw&date=20070815084115
非人道的な人体実験を行ったナチスドイツや旧日本軍731部隊など、医学を修めた者による戦争犯罪の講義やゼミを設けている大学医学部・医科大は、回答を寄せた43校中の2割にとどまることが、医師グループによるアンケート調査で分かった。ドイツでも同じ調査を実施し、回答した医科系大学のほとんどが、医師の戦争犯罪について教えていると回答。日独の医学教育の違いが浮き彫りになった。調査は、開業医でつくる「全国保険医団体連合会」(東京都渋谷区)や、第二次大戦中の医学界の戦争責任を問う「15年戦争と日本の医学医療研究会」(事務局長、西山勝夫・滋賀医科大教授)などが行った。日本では大学医学部・医科大の全80校に、ドイツでも全30校にアンケートを送付。国内では東京大や大阪大、九州大など43校(回収率54%)から有効回答があり、ドイツは12校(同40%)だった。一般的な医の倫理を問う質問に対しては、国内42校がテキストやビデオをもとに講義やゼミを開催しているとした。しかし、戦時下の医学犯罪を教訓に、医学研究での被験者や患者の人権を守ろうと世界医師会がまとめた国際的ルール「ヘルシンキ宣言」を取り上げる講義などがあったのは、12校(28%)だけだった。さらに、中国で生物兵器の人体実験などを重ねた731部隊や九州大での捕虜生体解剖事件、ナチスに加担した医師の戦争犯罪について教えていると回答したのは、9校(21%)にとどまった。一方、ドイツではヘルシンキ宣言について10校(83%)、ナチス政権下の医師の戦争犯罪については11校(92%)が講義などを設けていた。ある関東の国立大学法人では、731部隊員が自校の出身であることを実習の際に教えていた。担当していた教官は「歴史は繰り返す。過去をきちんと教えることが大切だ」と話した。結果をまとめた原文夫・大阪府保険医協会事務局参与は「薬害エイズ事件を引き起こした旧ミドリ十字の設立に731部隊員がかかわったように、戦後繰り返された薬害や医療過誤の背景の一因には、医師や医学界が戦争に加担した責任に向き合ってこなかったことがある。負の歴史を踏まえた医学教育を施すことが、医の倫理の確立に欠かせない」と話している。この医師グループは今後、日本医学教育学会などに調査結果を会報などで取り上げるよう要請していく方針。【高田房二郎】毎日新聞 2007年8月15日 3時00分

毎日からです.終戦の日だからでしょうが,*日新聞かと思いました.

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