2007-08-21

モントリオール市の合併後再分離

ケベック党の州政府時代には弱小な都市自治体を強制的に合併する政策が行われ、モントリオール市も2002年1月1日に付近の自治体を合併して市域を拡大しました(上中図赤地域).上左図は合併前で,周囲に青色の如く27の自治体がありました.私が住んでいた(1997-2001)住所もモントリオールではなくウエストマウントという小さなしかし裕福な方が多く住む英語圏の自治体でした(通りをはさんで向こうはモントリオールでしたが).この強制合併の目的は富の再分配と言われており,たとえばモントリオール市の隣接するモンロイヤル市は高額所得者が多く広く大きな家と庭を持つ家屋の価格も高額ですが,隣接するモントリオール側には低額所得者そして移民が多く居住するアパートが林立し1本の道路を隔てて見える景観は普段意識しない貧富の差を明確にしておりました.しかしこの合併も長続きせず2005年11月月初めに行われたケベック州内で各都市の市長や市議会議員を選ぶ統一地方選挙でモントリオール市で現職のトランブレー市長が再選され一旦合併した28自治体のうち15の自治体が,2006年1月から再分離し現在は上右図のようになっております.

No comments: