2007-10-02

こんなことを提言すれば、もう研修医は寄り付きませんよ!大学病院

年内に「医師養成のグランドビジョン」策定
全国医学部長病院長会議
新臨床研修制度の改善点などを提言
japan-medicine.com 2007.10.1
http://s04.megalodon.jp/2007-1002-1709-16/http://www.japan-medicine.com/news/news1.html

全国医学部長病院長会議(会長=大橋俊夫・信州大医学部長)は「医師養成のためのグランドビジョン」を年内にまとめ、医師養成の在り方を緊急提言する。グ ランドビジョンでは、臨床研修病院の指定基準について、現行のプライマリケア重視型から、専門医・高度医療職業人養成までを視野に入れた指定基準の見直し などを盛り込む予定。厚生労働省の医道審議会臨床研修部会が臨床研修制度の改善に向けて報告書の作成を進めているだけに、全国医学部長病院長会議としても ビジョンがまとまり次第、関係機関に提示する。大橋会長は、「患者満足度を高めるには、医師の質的向上を図ることが必要だ。緊急提言を通じて、医師のキャ リアアップの形成にもつなげていきたい」と話している。

● 臨床研修病院の指定基準の見直しなどが課題
今回のグランドビジョンが目指す医師像は、医療技術の獲得に必要な研修と、得られた知識・技術を維持していくための自己研さん・自己学習能力を持つ人材としている。特に、医学部卒業後の医師養成は、卒前の学生臨床実習の充実度と関係があり、卒前・卒後の両者を一環したデザインとすることが必要としている。そうした基本的考え方のもと、<1>臨床研修病院の評価制の導入<2>マッチング制度の見直し-などを課題に、議論を重ねてきた。臨床研修病院については、現行のプライマリケア重視型の基準から、基本的臨床・診療能力の養成とともに、専門医・高度医療職業人養成までを視野に 入れ、地域バランスを考慮した条件を含む施設基準に見直すようを盛り込んでいく予定だ。さらに、グランドビジョンでは、臨床研修病院の指定基準が緩和され たため、新規参入した臨床研修病院で十分な研修が提供されているかどうかの検証が不十分ではないかと問題提起。そのため、新規参入の臨床研修病院については、参入後1年目に調査を行い、その結果を踏まえて必要に応じて改善勧告を 行うなどの取り組みが必要としている。今後、臨床研修病院を指定する際には、明確な評価体制の仕組みづくりが必要とした。また、現在の臨床研修病院の施設 基準では、研修管理委員会の設置などが義務付けられているが、研修医に対する指導が行われているかどうかには十分な担保がない。そのため、研修修了時の試 験、または能力判定制度というような明確な研修医評価法を原則導入すべきとの考え方も浮上しているようだ。全国医学部長病院長会議では、さらに内容を詰め ていく考え。
● マッチング制度の円滑運用が検討課題
マッチング制度の見直しについても問題提起される見通しだ。現在の制度は、医学6年生次にマッチングのための面接試験・実習が設定されている。そのため、6年次の臨床実習が希薄になるなど影響を及ぼしているとの懸念が出ている。今後、マッチングの対応については、夏季休暇期間に限定するなどの暫定的処置などが必要ではないかとみている。その上で、マッチング制度を継続していくには、医師の都市部への偏在を防止するためにも、制度に地域性を持たせた地域内でのマッチングの 実施も検討課題の1つとしている。グランドビジョンの検討が進む一方で、厚労省の医道審議会医師臨床研修部会では、新臨床研修制度が4年目を迎えたこと で、運用面での具体的な改善点などに関する報告書の策定を検討している。部会の報告書案では、経過措置期間を設けた上での指導医講習会の受講を指導医の要 件にすることや、臨床研修病院の評価制度の仕組みづくりなどについても、今後言及していく方向が示されている。全国医学部長病院長会議としても、この問題 についてさらに検討を深める考えだ。
● 専門医養成システムの検討も重要に
専門医養成システムは、まだ制度化されていないが、大学関係者は専門医としてのプライマリケア医・家庭医の育成に向け、日本の実情に合った地域の医師養成システムが必要とみている。それだけに大学病院・医学部は、プライマリケア医学・家庭医学に特化した専門教育スタッフの充実を図り、地域中小病院・一般病院・診療所などと連携しながら、役割分担していくことが必要という。大学病院には、医師の診療科別偏在の指摘も踏まえ、各診療分野にバランスよく専門医を養成することが期待される。
● 女性医師の社会的貢献に期待
一方、女性医師の問題について大橋会長は、社会的貢献を果たす義務を負っていることを十分に自覚してもらうことが女性医師の学生教育には必要だとの考えを示した。 医師育成のためのグランドビジョンは、こうした検討課題について対応策が提言されることになりそうだ。大橋会長は、大学病院や特定機能病院の医療グランドデザインなどを検討する組織を内閣府に設置すべきと指摘した。

これは、試合に負けてばかりいるからルールを変えましょう!と言っているのですね。大学を卒業したあとも文部省が医師を教育するのですか?臨床研修は専門医になるためのものなのですか?村社会みたいに新参者を排除するのですか?物理的に制限して自由を奪うのですね。診療科の自由も奪うのですね。あとは女性差別の教育ですか。
こんなことを提言したら、今以上に大学病院には研修医は寄り付きませんよ。

2 comments:

Anonymous said...

こちらでは初めましてですね。

いやあ、この記事は私もびっくらしましたです。
私も大学に属していて、苦汁をなめている立場ですけど、
こんな世迷いごとを言っている人が上にいるうちは
状況は好転しないんでしょうね。

特に、秀逸なのは、女性医師対策。
女性医師は自覚が欠如してる・・・なんて。
よくまあ、ここまで堂々と女性医師をバカにできたもんだ。

MTL said...

y-gamiさんコメントありがとうございます。やはり、オエライ人と現場の医師との乖離が大きいです。ましてや、学生の気持ちなんて理解できないのでしょう。昔の医局講座制の力を復活できると勘違いしているのでしょう。政治もそうですが、何が問題かしっかり分析しないと駄目ですね。もう何をしても手遅れだとは思いますが、、、