2007-09-30

逃げれない病院の行く末は?

東十条病院、職員に解雇通告
http://s03.megalodon.jp/2007-0930-1556-45/http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070929-OYT8T00186.htm?from=goo
(2007年9月29日 読売新聞)
医師引き揚げ、日大側と食い違い
東京都北区の総合病院「東十条病院」が、日大の医師派遣中止を理由に新規の患者や救急搬送の受け入れの休止を表明したことについて、日大側は29日、「大学として医師派遣しないとは決めていない」と説明、両者の説明に食い違いがあることがわかった。一方、東十条病院はこの日、「日大側の対応も含め、経営面の総合判断で全科休診を決めた」と、経営環境の悪化を強調した。同病院が職員に対し、解雇通告を開始していることも判明。病院前には29日朝、転院先の紹介を受けるために患者らが列を作り、突然の診療休止発表の波紋は広がりを見せている。日大医学部庶務課の立石重美課長は29日、読売新聞の取材に対し、「26日に東十条病院から、医師が確保できず、全科休診すると聞いた。病院側の事情についての説明が一切なく、どうしてこうなったのかよく分からない。きちんと事実確認をして、対応を検討したい」と話した。また、東十条病院に医師を派遣していた日大板橋病院の沢充・院長によると、板橋病院の眼科医師が1人減るため、9月30日付で、東十条病院から常勤医師を1人引き揚げ、10月以降は非常勤医師を出すという形で話がまとまっていたという。「全科休診になるというのは、東十条病院で張り紙を見た医者からの話で初めて聞いた。約束違反だ」と憤慨している。日大では、東十条病院への派遣については、各診療科ごとに調整しているという。立石課長は「診療科ごとの調整が難航していたのかもしれないが、今後も協力関係を続ける考えだった」と話した。一方、東十条病院の佐藤一幸事務長は29日、読売新聞の取材に対し、「昨年から病院の経営が赤字に転じたうえ、日大から医師を引き揚げたいという話もあった。経営環境が悪化しているため、院長が経営判断として全科休診を決めた」として、日大側の対応も休診決定の一因になったと説明した。
以下略

当初は日大の医師派遣中止による医師確保不能が病院閉鎖の理由があげられていたが、やはり経営面も原因の1つであった。診療報酬の削減や看護師の確保の問題も大きかったのであろう。民間病院故に決断が早い。公立病院では止めるに止められず、不良債権化していく。結局、現在の医療費削減の状況下ではなかなか医療機関を維持することは困難なコトだけは明らかだ。

3 comments:

Anonymous said...

 たしかに患者さんにとって気の毒ですが・・・これが国のしている「医療改革」の真の姿ですからね・・・。仕方ないです。まだまだ続くでしょう。

MTL said...

そうですね。これからが本番です。来年以降の自治体病院のリストラで地方の患者さんは行き場を失います。DPC病院だけが残りあとは自宅でということになるのでしょう。まだ、国民は気づいていませんね。地獄が来ることを、、、

Anonymous said...

赤字の民間病院の行く末は誰も面倒を見ないくせに、患者を被害者に見立てるとは報道も汚い

日大も自分が加害者でないことを主張するためにマスゴミの誘導尋問に引っかかっているようでは脇が甘い

約束違反?

経営が行き詰りそうだったら、撤退するのにも勇気がいるもの。ずるずる続けて、身包み剥がされるようなことになれば、目も当てられない

たった一年の赤字で経営を諦めたくなるほど、今の医療経営環境が最悪だって言うことでしょう。
次々と、正しい経営判断をする病院が出てくることでしょう。
今は逃げた者が勝ちです。最後にババを離そうとする病院は苦労が見えてます