2007-09-15

しくしくと猿芝居がすすむ小樽市議会,市長答弁..

◆ 国のガイドライン「起債借入に直接影響なし」!市長答弁! 小樽ジャーナル(2007/09/14)
http://megalodon.jp/?url=http://webotaru.jp/2007/09/post_1896.php&date=20070915054835
 開会中の小樽市議会第3回定例会(9月市議会)で、9月14日(金)13:00から、本会議場で一般質問が行われた。各会派から7議員が質疑に立った。小樽市の最重要課題となっている新市立病院問題については、わずかに1議員が取り上げるにとどまった。新市立病院問題を取り上げた、小樽商大院生の一年生議員・成田祐樹議員(29)は、「今年3月に小樽市マリンホールで開かれた“小樽市立病院はどうあるべきか”の講演会で話した公認会計士の長隆さんが、今回、公立病院改革懇談会の座長に就任した。長さんは、新市立病院の起債は難しいとの見解を出し、計画見直しをするほうが良いとの非常に厳しい意見を持っている。この懇談会で出された意見を元に“公立病院改革のガイドライン”が制定されるが、今後、小樽の新市立病院の起債借入れにどのような影響があるか」と質した。山田勝麿市長は、「経営の効率化、再編ネットワーク化、経営形態の見直しの3つの視点に立った公立病院改革を推進するため、年内にもガイドラインが策定されると聞いているが、各自治体においては、地域の実情や医療機関の実態に合わせた改革プランの策定が求められる。今年度の起債借入れに、直接影響を及ぼすものとは思っていない。今後、改革プランが策定され、それにあった改革を進めていく必要がある」と、国(総務省)の進めるガイドライン策定が、小樽市の今年度の起債借入に直接影響を及ぼさないと答弁した。さらに、成田議員は、「平成19年度の市立病院患者数が、6月に出された計画より減少し、今後も同様の減少が続いた場合、毎年15%近い患者数が減り、数年で現在の半分以下となる可能性をぬぐえない。そうなれば、当初予定された収支計画そのものが絵に描いたモチになってしまう。今後の患者数減少を食い止めるために、どのような行動をとるのか、頑張るといった抽象的な言葉ではなく具体的な手法を」と迫った。山田市長は、「10月に内科の常勤医師1人の採用が決まっており、収支確保のため地域医療連携室の活用で、紹介患者を確保し、業務の効率化と経費削減に努め、更なる患者サービスの向上を目指す。この厳しい病院経営を打開するため、職員一丸となって収支改善に努める」と、抽象的な答弁に終始した。

“公立病院改革のガイドラインが新市立病院の起債借入れにどのような影響があるか?”という質問に“今年度の起債借入れに、直接影響を及ぼすものとは思っていない”という頓珍漢な市長の答弁,確かに今年度の起債(起債10億5,800万円のうち、医療機器更新2億9,700万円を除いた、7億6,100万円が築港地区土地購入費)の許可も厳しいですね.ちなみにすでに小樽市病院事業は44億円の不良債務で「許可対象事業」となってしまっており、都道府県による許可がなければ起債ができず、「公営企業経営健全化計画」の策定が必要な状態です。また,病院だけでなく,小樽市自体が地方財政再建促進特別措置法(再建法)で財政再建団体となるのか,2009年施行の地方自治体財政健全化法で「レッドカード」=財政再生団体です.いずれにせよ新病院は絵に描いた餅です.1年生議員が少しシナリオを理解しておりませんでしたが,しくしくと猿芝居はすすんでいきます.

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