2007-07-17

Ice storm in MTL~中越沖地震の被災者の皆様負けないでください.


昨日,中越沖地震が発生し被災者の皆さんも2日目の夜を迎えようとしております.水道,電気などのlife lineの早期の復帰を願っていおります.
このような災害が発生していつも思い出すのがMontrealへ行ってわずか4か月に遭遇した1998年1月のice stormです.Montrealはセントローレンス河の大きな中州で,Montreal islandと呼ばれており,またケベック州は水源から得られる水力発電(ハイドロケベック社)で電気料金は安く(実際,私が住んでいたところは家賃に電気料金が含まれており使い放題でかつオール電化でした)Montrealのエネルギーはほとんどといっていいくらい電力をハイドロケベック社に頼っている状況でした.1998年1月5日からカナダ東部を襲ったice stormにより電力の高架塔(130箇所)が破壊され,Montreal islandほとんどがpower failure(停電)となり,停電は数日続き(Montrealの冬は氷点下20度以下は当たり前)28人のかたが低体温で亡くなってしまいました.私はちょうど大きな停電になったときはlabで実験中(HPLCの測定中だったかと)で早々に後片付けをし,バスで帰宅しようにもバスが来なく,地下鉄も当然止まっており,徒歩で夕刻に雪道を1時間以上かけて自宅にもどる際,真っ暗でこの世の終わりかとも思いました.アパートメントに戻ってもエレベータは止まっており8階まで階段を上り,自宅にもどると1歳前の長男と1歳半の長女が防寒具をきて凍えておりました.地下鉄の駅でマフィンと暖かい飲み物の炊き出しがあったりしましたが,自宅には暖房器具もなく,ガスのある日本人の同僚の家までお湯をもらいに行ったり,状況を知ろうと同じアパートメントの日本人宅にみんなで集まって携帯ラジオを中心に円座で座っておりました.自宅の停電はほんの2-3日間だったかと記憶していますが,そのときは本当にlife lineのありがたさ,また人と人とのつながりのありがたさ(Montrealの人々も昔の日本人以上に情に熱かったと感じました)もまた再認識させられた出来事でした.
人は皆やさしい気持ちを持っていると思います.それが表現できる環境にあるか,そういう環境を作り出せるシステムであるのか?医療システムもlife lineの1つとして,そうであればと願っております(医療現場に任せず,現状はやはり行政の怠慢とおもっておりますが).

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